★松井良太 / RYOTA

ランニングをはじめたきっかけと、今もやめられない理由を教えてください。
ランニングを始めたきっかけは、小学5年生の時に参加した地域の正月マラソン2kmに出たことです。5年生の時は80人中70位程でほぼ最下位だったのですが、翌年に向けて1年間練習した結果、6年生の時は9位になることができました。それまではサッカーや水泳をやっていましたが、全く上達しなかったのに長距離走では1年で結果が出たことが嬉しかったので、中学でも陸上部(長距離)に入り今でも走り続けています。また、小学5~6年生の担任の先生がフルマラソンが趣味で自己ベストが2時間30分だったこともあり、将来は先生みたいにフルマラソンを走りたいと思っていたこともきっかけになっています。
今もやめられない理由は、シンプルですが走ることが好きだからです。
ランニングに多くの時間を注ぐことについて、家族やパートナーはどう思っていますか?理解を得るために心がけていることはありますか?
妻もランニングが好きなので、走ることを一緒に楽しんでいます。僕が記録を更新するととても喜んでくれます。年に1回はフルマラソンに出るために遠征していますが、旅行も兼ねているので、そういったことも楽しみにしていてくれます。
事前にこの時間は走りに行きたいと連絡しておきます。また、ランニングを最優先するわけではなく、あくまで家族あってのランニングなので、家族イベントを常日頃優先して、良好な関係を築いています。
競技を続ける中で、一番つらかった時期はいつですか?そこからどう立ち直りましたか?
中学の陸上部時代で1年生の7月~2年生の10月までの1年3か月間、重度の貧血になり記録が落ち続けたことです。当時は朝練で3kmのタイムトライアルがありました。入部した時が15分台、そこから7月までに13分台まで記録が伸びましたが、そこからどんどん落ち続けて全力で走っても18分~21分はかかるようになっていました。当時は私自身も顧問の先生も貧血という知識はなく、なぜ成長期にどんどん記録が落ちていくのかわからない状況でした。貧血だとわかったのは2年生9月に健康診断で心電図検査に引っ掛かり、大学病院に行ってからです。毎日練習しているのに記録が伸びないのはもちろん辛かったですが、一番辛かったのは、顧問の先生や部員からもやる気が無いからだと1年以上言われ続け味方が誰もいなかったことです。
そんな中、担任の先生が「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く。」という高橋尚子が結果が出ないときの座右の銘を教えてくださりました。その言葉を信じて辞めずに我慢し耐え続けた結果、貧血の治療を開始した2年生の10月から記録が伸び始め、部活で1番遅かったのが、3年生の夏にはエースになることができました。どんなにつらい状況でも、辞めずに継続し続けたことが、最終的には立ち直れたことに繋がりました。
フルタイム勤務(または育児・家事)をしながら、1週間のトレーニングをどう組み立てていますか?スケジュールを具体的に教えてください。
フルタイム勤務(育児なしの時)
基本は朝の練習(1部練)。土日は仕事が休みなので、土日にメインの練習を組み、平日はjogで体調を整えます。平日の夜に練習会(ポイント練)に行きたいときは始発で出勤するなどして早退させてもらえるように上司と相談しています。ポイント練は基本土日の週1回です。
6時 起床
6時30分~7時50分 朝の練習
8時30分 出勤
20時~24時 帰宅(20時までに家につけば夜の練習)
23時~25時 就寝
育児が始まってから(2025年11月~)
子供のスケジュールに合わせて動くようになり走る時間がバラバラになってしまったので、少しでも時間ができたときに走りにいっています。
育児が始まってからは生活リズムをつかめず、体調不良の繰り返しで、記録も停滞中です。まだ子育て4か月目なので、先輩方を参考に育児をしながらの練習方法をこれから見つけていきたいと思います。
練習はどの時間帯に行うことが多いですか?また、走る前後に欠かさないルーティンはありますか?
朝ラン派です。仕事や行事は始まりの時間は決まっていますが、終わりの時間は長引くことが多く、朝の方が、確実に走れるからです。
朝起きたら外に出てラジオ体操をしてから走ることと、走り終わったら家で腕立て伏せ(20回×2セット)をすることです。
週間走行距離は平均どのくらいですか?また、特に大切にしているキーポイントとなる練習メニューを教えてください。
週100kmです。特に大切にしているのは土日の30km走(レースペース付近)とレース時間の時間走(LSD)のセット練です。私はフルマラソンがメインなので30km走でレースの模擬練習を行い、時間走でレース時間分耐えられるスタミナを作っています。
また土日に確実に練習をこなすために平日は無理やり走るのではなく無理せず練習を行い体調を整えるのが優先です。
これまでで最も悔しかった怪我は何ですか?怪我を防ぐために日頃から行っていることを教えてください。
今まで大きな怪我はありませんが、怪我と似た点では高校時代に「ランニング中毒」のような症状になってしまい慢性的な疲労で高校時代に結果を出せなかったことが最も悔しかったです。
高校でも陸上部に所属し長距離をしていました。高校時代強豪校ではなかったので、もっと練習しないといけないと思い、部活以外に自主練を毎日行っていました。平日は部活終わりの夜、土日は部活前の早朝、更に大会当日も早朝に自主練として最低2時間以上のジョグを行いました。雪の日や台風の日は競技場の雨天走路で行い自主練を休んだ日はなかったです。距離でいうと月間1200km程走っており、5000mまでしか大会がない高校生にはオーバートレーニングでした。当時はたくさん距離を踏むことが大事だと思ってしまい、どんなに疲れていても走っていないと不安になり、記録が思うように伸びなかったけど3年間、長時間走るという自主練を辞めることができませんでした。走らなきゃという義務感を自分に課してしまい、楽しくなかったし、そんなに努力できるなら、もっと工夫して練習していればもっと記録が伸びていたのではないかと思うと後悔しかありません。
今は怪我や、当時の症状を繰り返さないためにも、練習量は抑え、レースに向けたピーキングや目標に向けた練習メニューを考えながら工夫して行っています。そのおかげで学生時代の記録は社会人になってから超えることができました。
目標タイムや出場レースはどのように決めていますか?「高すぎる目標」と「現実的な目標」のバランスをどう考えていますか?
目標タイムは基本的には自己ベストを1秒でも更新することを常に意識しています。出場レースは、費用を抑えるため、家からの行きやすさで決めます。また、遠征する際は、家族旅行も兼ねているので妻が行きたい場所と自分が出たいレースでバランスをとって決めることが多いです。
「高すぎる目標」と「現実的な目標」のバランスは、高すぎる目標・現実的な目標・最低限の目標の3種類あらかじめ決めておいて、レース中うまくいかなかったときでもすぐに目標を切り替えられモチベーションを保てるようにしています。
自己ベストを大幅に更新できたレースの直前、何を変えましたか?トレーニング・食事・メンタル面を含めて教えてください。
2023年1月に出た東京チャレンジマラソンで自己ベストを16分更新しました。実は、そのレースの3か月前まで4年間マラソンでレースに出ることを辞めていました。仕事での地方転勤をきっかけに記録を狙うことが困難になり辞めていました。それでも走ることは好きだったので毎日のランニングは続けており目標はなくても月間300kmは走れていました。その間はポイント練習はしておらず、自己ベストを大幅更新した大会の3か月前からポイント練習を開始しました。
マラソンを辞めていた4年間で始めたのが、転勤先で教えてもらった登山です。休日になると毎週のように山に行き、テントを背負って縦走等、本格的に行っていました。
自己ベストを大幅に更新できた要因は、登山を行っていたことで今まで使っていなかった筋肉が鍛えられたこと、目標はなくても毎日継続して走り続けていたこと、一度記録を狙うことを辞めたことで、気持ちがリセットされメンタルが安定したことだと思います。
マラソン後半、どうしても辛くなる場面で自分に何を言い聞かせていますか?レース中のメンタルコントロール術を教えてください。
これが終わったら、美味しいご飯と愛する家族が待っているとポジティブなことを考え辛い場面を乗り越えています。
一緒に練習する仲間やランニングコミュニティはありますか?ひとりで走ることとの違いを教えてください。
週末はナガソエ練というフルマラソンサブ3のランナーが集まる練習会に参加しています。毎週この練習会に行くことが楽しみで仕方がありません。一緒に練習する仲間がいることで、同じ志を共有できモチベーションも高まるし、練習から競い合うことができ一人よりも質の高い練習ができます。レースの際は、いつも練習している仲間とエールを送りあい、力になるし、仲間の頑張りにも励まされます。一人で走ることのメリットは待ち合わせ時間がなく集合場所まで行く必要もないので、気楽であることと時短にもなります。忙しい平日は一人で練習、休日は仲間と練習することが多いです。
練習用とレース用でシューズを使い分けていますか?また、ウェア選びで大切にしていることを教えてください。
ジョグ用、レース用、ポイント練習用で3種類使い分けています。ウェア選びでは、動きやすいかどうかを1番大切にしています。デザインについては自分が気に入ったものではなく、妻が気に入ってくれたものを選ぶようにしています。
SAYSKY ATHLETEとして活動することは、ランナーとしての自分にどんな影響を与えていますか?
自分と同じように仕事・家庭と両立するSAYSKY ATHLETEの活躍に刺激されて更に自分も頑張ろうという気持ちになります。また、SAYSKY ATHLETEとして活動していることで、自分と同じように目標を追いかけている市民ランナーにモチベーションを与えられるような存在にならなければと思わせていただけて気が引き締まり、より一層練習に力が入っています。
仕事や家庭を抱えながら『もっと速くなりたい』と思っている市民ランナーに、一番伝えたいことは何ですか?
仕事や家庭と両立しながらトレーニングをすることは大変ですが、続けていればいつか必ず結果が出るので、自分のペースで無理せず続けてください。
あなたのランニングライフのなかで、SAYSKYの存在・魅力は何ですか?
SAYSKYの仕事や家庭と両立しながらも記録向上を目指すという理念に惹かれました。自分自身のランニングライフでの目標と合致しており、そんな市民ランナーを応援してくれているということが魅力です。また、デザインもオシャレでかっこよく、SAYSKYのウェアを着ると気持ちが上がります。イベントも海外らしいユニークなイベントで楽しませてくれます。


