★安留ゆかり / YUKARI

ランニングをはじめたきっかけと、今もやめられない理由を教えてください。
中学生時代にバスケットボール部に所属しており、冬の体力強化として毎年駅伝に出場していました。その際、陸上部の顧問の先生から転部を勧めていただいたためです。
また、現在も続けている理由は、走っているときの自分が最も自分らしく、素直でいられると感じているからです。
ランニングに多くの時間を注ぐことについて、家族やパートナーはどう思っていますか?理解を得るために心がけていることはありますか?
パートナーは、私がランニングに多くの時間を注ぐことに理解を示してくれており、自身も年に一度マラソンに出場してくれるなど、応援してくれています。そうした姿勢には尊敬の気持ちを抱いています。
理解を得るために心がけていることは、メリハリを大切にすることです。遊ぶときと頑張るときの切り替えを意識し、集中したい期間や重要な練習については事前に伝え、スケジュールを共有するようにしています。
競技を続ける中で、一番つらかった時期はいつですか?そこからどう立ち直りましたか?
競技を続ける中で最も辛かったのは、実業団に入ってからです。高校時代は全国トップ10に入り、チームのエースとして走ってきましたが、実業団では走ることが仕事となり、責任も伴うようになりました。会社からの期待やプレッシャーに応えられないときには、自分を責めてしまうこともありました。
そのような中でも、何度も挑戦する気持ちを持ち続け、7年間第一線で走り続けてこられたことは、現在の競技生活において折れない心につながっています。
フルタイム勤務(または育児・家事)をしながら、1週間のトレーニングをどう組み立てていますか?スケジュールを具体的に教えてください。
1週間のトレーニングスケジュールは以下の通りです。
月曜日:ランニングオフ(仕事に集中する日)
火曜日:ジョグ(家庭の時間を大切にする日)
水曜日:軽めのジョグ(家庭の時間を大切にする日)
木曜日:ポイント練習(仕事とランニングに集中)
金曜日:ペーサー(仕事とランニングに集中)
土日:午前中に距離走などで走行距離を確保し、午後は家庭の時間や私用に充てています。
月間300kmを目標に、全体のバランスを考えながらメニューを組み立てています。
練習はどの時間帯に行うことが多いですか?また、走る前後に欠かさないルーティンはありますか?
ジョグは朝に行うことが多く、ポイント練習は仕事終わりに行っています。
週間走行距離は平均どのくらいですか?また、特に大切にしているキーポイントとなる練習メニューを教えてください。
週間走行距離は平均70〜80km程度です。
量と質のどちらも重要だと考えていますが、最も大切にしているのは、怪我をしないこと、体調を崩さないこと、そして継続して積み重ねることです。無理に120%の練習を行うと回復に時間がかかり、怪我のリスクも高まるため、安定した継続を意識しています。
限られた時間の中でも効率よく負荷を高めるために、週の中盤には「5000m+1000m」や「3000m+2000m+1000m」といった分割走を取り入れています。これらの練習を行うことで、土日の距離走やポイント練習へスムーズにつなげることができるため、キーポイントとなるメニューと位置づけています。
これまでで最も悔しかった怪我は何ですか?怪我を防ぐために日頃から行っていることを教えてください。
これまでで最も悔しかった怪我は、2024年の東京マラソン前の1月末に発症した椎間板ヘルニアです。順調にコンディションを仕上げていた時期だっただけに、非常に悔しい思いをしました。復帰までには40日間のノーラン期間を要しました。
怪我を防ぐために日頃から意識していることは、セルフケアに加えて、専門家による定期的なコンディションチェックを受けることです。自分では気づきにくい身体の状態を客観的に把握することで、怪我の予防につながると考えています。日々のセルフケアと定期的な治療の両立を大切にしています。
目標タイムや出場レースはどのように決めていますか?「高すぎる目標」と「現実的な目標」のバランスをどう考えていますか?
目標タイムや出場レースは、本命となるレースから逆算して、年間を通して計画的に設定しています。この時期にはこのレースに出場する、というように段階的に組み立てています。
また、目標設定については、日々のコンディションや練習状況など、自分の身体と対話しながら、その時に合った現実的な目標を設定することを意識しています。一方で、現状よりも少し高いレベルの目標を設定することで成長につなげることも大切にしており、「挑戦できる範囲での高い目標」と「確実に達成を目指す現実的な目標」のバランスを意識しています。
自己ベストを大幅に更新できたレースの直前、何を変えましたか?トレーニング・食事・メンタル面を含めて教えてください。
自己ベストを大きく更新できたレース前は、特にメンタル面の準備を重視しました。日々「必ず達成する」と強く意識し続けることで、自信を高めていきました。
一方で、緊張しすぎないように、普段通りのリズムで過ごすことも大切にしていました。その中で、レースに向けて気持ちを高め、闘志を持って臨むことを意識していました。
またコンディション面では、レース前に脱水状態にならないよう、水分補給をこまめに行うことを徹底していました。
マラソン後半、どうしても辛くなる場面で自分に何を言い聞かせていますか?レース中のメンタルコントロール術を教えてください。
マラソン後半で苦しくなった場面では、応援してくれる方々や支えてくれる家族・関係者、スポンサー、トレーニングパートナーなど、これまで関わってくださった全ての人への感謝の気持ちを強く意識しています。その思いが、自分をもう一度前へ進ませる原動力になっています。
一緒に練習する仲間やランニングコミュニティはありますか?ひとりで走ることとの違いを教えてください。
平日は一人で走ることが多いですが、週末はチーム練習に参加しています。
個人ではできないような強度の練習も、チームで行うことで最後までやり切ることができる点が大きな違いです。また、パッションを持って取り組む仲間と一緒に練習することで刺激を受け、自分自身もより高い意識でトレーニングに臨むことができています。
練習用とレース用でシューズを使い分けていますか?また、ウェア選びで大切にしていることを教えてください。
練習用とレース用でシューズは明確に使い分けています。
レース用のシューズは、ここぞという大切な場面のために準備しており、特別なレースへの意識を高める意味でも使用しています。また、シューズの持つ性能の恩恵を最大限に活かすためにも、レース専用として位置づけています。
ウェアについては、モチベーションを高める上で重要な要素だと考えています。自分が気に入ったものを着用することで気持ちを上げつつ、同時に走りやすさや機能性も重視して選んでいます。
SAYSKY ATHLETEとして活動することは、ランナーとしての自分にどんな影響を与えていますか?
同じSAYSKY ATHLETEの仲間たちの取り組みや頑張りに刺激を受け、自分自身もさらに頑張ろうという気持ちになります。
また、SAYSKYのウェアを身にまとうだけで気持ちが前向きになり、自然と走るモチベーションが高まります。
こうした仲間とのつながりやブランドとの関わりが、ランニングだけでなく日々の生活も含めて、自分の人生をより豊かにしてくれていると感じています。
仕事や家庭を抱えながら『もっと速くなりたい』と思っている市民ランナーに、一番伝えたいことは何ですか?
一番伝えたいことは、周りの方への感謝の気持ちを忘れないことです。
応援される存在になることは、結果的に自分自身を大きく支えてくれます。ファンや応援してくれる人が増えることで、苦しい場面でももう一歩踏ん張る力になります。
だからこそ、「応援されるランナー」を目指すことが、強くなるための大切な要素だと思います。
あなたのランニングライフのなかで、SAYSKYの存在・魅力は何ですか?
SAYSKYは、ランニングコミュニティを広げてくれた存在であり、私のランニングライフをより豊かにしてくれました。ブランドが持つ力の大きさを日々感じています。
同じウェアに袖を通す仲間が、離れた場所でもそれぞれに頑張っている。そう思うと、自分も自然と走り出す気持ちになります。
そのつながりこそが、SAYSKYの一番の魅力だと感じています。


