森田 雄貴 / YUKI MORITA: RUNNING
森田 雄貴 / YUKI MORITA: RUNNING
現役大学院生の森田さんは、日々東京大学大学院で運動生理学の研究を行いながらも競技者として自分の可能性に挑戦し続けています。
そして自身のトレーニングにパワーを注ぎながら、Team M×Kの練習会でペーサーをしたりBEAT AC TOKYOのアシスタントコーチとして子供達にランニングを教えたりと、様々なシチュエーションでランニングに携わっているランナーです。
INSTAGRAM: https://www.instagram.com/morita_running/
Team M×K: https://www.facebook.com/teammxk/?locale=ja_JP
BEAT AC TOKYO: https://www.beat-ac-tokyo.com/
【経歴】
岡山一宮高校→東京理科大学→東京大学大学院
【主な戦績】
おかやまマラソン 3位
関東インカレ3部3000mSC 2位
【PB記録】
5000m: 14分28秒40
10000m: 29分55秒15
ハーフマラソン: 1時間06分3秒
マラソン: 2時間19分12秒
3000mSC: 9分14秒77
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まずは自己紹介と競技歴からお願いします。
こんにちは!東京大学大学院の森田雄貴です。
大学院ではランニングの研究を行っています。競技者としても、1500m〜マラソン、3000mSC幅広い種目にチャレンジして、常に自分史上最高のパフォーマンスを目指して競技に取り組んでいます。競技歴は中学校の部活動で始まり、今年で12年目になります。
運動生理学の研究をされているという事ですが、研究で得た知識を自身のトレーニングにどのように活かしたりなどされていますか?
はい、トレーニング法や栄養摂取の方法など科学的な裏付けがある方法を積極的に試しています。その中で自分の体に良い反応があるものを残して、ダメなものをやめると言った形にして、自分にとってベストなトレーニング方法、栄養摂取方法などを模索しています。
ペーサーもされているという事ですが、どのような準備をしていますか?自身がレースに出場する時とは違うのでしょうか?
基本的に一緒です。ペースに対して余裕を持って走る事で、ペースも一定で走れますし、良い動きで走った方がついて来られる方も走りやすくなると思います。ですので、よりペースに対して余裕を持てるようにより良い状態に持っていく必要があり、レースと同じように準備して、万全の状態で臨むようにしています。
ご自身がお持ちの知識と観点から、マラソンを走るための絶対的なアドバイスは何ですか?また、やるべきこと、やってはいけないことがあれば教えてください。
スポーツ科学的な答えが期待されてるような気がしますが、科学は新しい発見などや見直しでどんどん覆っていくものなので絶対はないものです。ですので、科学的な立場からは絶対的なアドバイスをするのは難しいです。現段階の研究ではこうした方が良いと言われているという話はできますが、研究の分野は多岐にわたるのでこれだけはやった方が良いと言う事も難しいです。
また、科学的に良いと考えられている事が、それが良いように働く人もいれば悪いように働く人もいて、ただ統計的にみて良いと判断されているだけということは往々にあって、万人に当てはまるとは限りません。しかし、やはりこういった情報は個人にとっても当てはまる可能性は高いはずです。時間には限りがありますので、こういった科学的な情報を優先的に試していき、自分の感覚でも評価して、取捨選択していくのが、一番成功しやすい方法なのではないかなと思います。
また、そうやって試行錯誤しながら自分にとって最高のトレーニング方法や栄養摂取方法、リカバリー方法等を探していく事もランニングの楽しい向き合い方の一つなのではないかなと思います。
アドバイスがあるとするならば、ランニングを様々の方向性で楽しんでみて下さい。ランニングの楽しみ方は沢山あります。競技力を伸ばすことだけが楽しさではないです。ランニング仲間を作って交流すること、景色を楽しみながらゆっくり走ること、科学的な目線からトレーニングの考察をする事等、楽しみ方の種類は挙げきれないほど様々あります。そうやって楽しんでいく中で、結果としてモチベーションが上がって練習量が増え、競技力が上がったりする事もあると思います。伸び悩んだりして、ランニングの魅力が分からなくなったときは、ランニングへの向き合い方を変えて見て下さい。その先にはきっとより充実したランニングライフが待っているはずです。
来シーズンに向けての目標を教えてください。
トラックでは3000mSCで全日本インカレに出場する事が目標です。また、ロードの目標は箱根駅伝予選会でハーフマラソン63分台で走る事、マラソンではおかやまマラソン優勝する事が目標です。
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森田さん、インタビューありがとうございました!