長谷部 匠 / TAKUMI HASEBE: RUNNING
長谷部 匠 / TAKUMI HASEBE: RUNNING

長谷部 匠 / TAKUMI HASEBE: RUNNING

SAYSKYアスリート長谷部匠選手は、東京2020パラリンピックで和田選手をガイドし、1500m(4分05秒27)で銀メダル、5000m(15分21秒03)で銅メダルを獲得しました。

長谷部選手は2年以上前からガイドランニングに携わっています。目の不自由なランナーをナビゲートし、安全に走り、競技者との距離やゴールまでの距離を具体的な数値で示すなど、ガイドランナーを務めています。

ガイドランナーとはどういうものか。長谷部選手の体験談が気になる方は、ぜひ下記のインタビュー記事をお読みください。

INSTAGRAM:https://www.instagram.com/takup0000/

************

1)ガイドランナーという存在について詳しく説明いただけますか?

選手の目となり、安全第一に走らせること。選手にとって無くてはならない存在です。

 

2)どのようにしてガイドランナー(ガイドランニング)の役割についたのですか?また、どのくらいの期間ガイドをしているのですか?

和田選手を伴走していたことがある知り合いのランナーさんから紹介頂いた事がきっかけです。ガイドランナーに携わって2年半になります。

 

3)ガイドするにあたり、普段走る時とガイドをする時で違う事など、自身が使っているテクニックについて教えてください。

選手は走っている状況、タイムなどが分からないので、それを具体的に言葉で伝えることが一人で走っているときとは全く違うところです。テクニックとしては、相手までの距離やゴールまでの距離を具体的に数値で伝えるところです。

 

4)従来のトレーニングはどのようなもので、東京2020パラリンピック競技大会の前にはどのようなトレーニングをしていましたか?

従来のトレーニングは平日は仕事の後1~2時間個人練習をしていました。週末に和田選手と2~3時間ほど一緒に練習を行い、大会前は、和田選手と週4~5回ほど2~3時間のトレーニング(スピードトレーニング中心)を継続していました。また合宿なども取り入れ、より一緒に居れる時間が多かったのもプラスでした。

 

5)東京2020パラリンピック競技大会での全体的な経験はいかがでしたか?

人生において非常に良い経験ができたと思います。色んな障害を持った方々を目にしましたが、みんなとても明るく元気で、こちらが勇気をもらうくらいでした。これから経験するであろうたくさんの物事に活きていくと思います。

 

6)ガイドランナーとしてチャレンジングな点は何ですか?

やりがいとしては、ゴール後の喜び、達成感などが2倍以上になることです。一人で走り切った時より二人で協力している分、圧倒的に感情が爆発します。

 

7)ブラインドランナーが晴眼者のランナーよりも優れている点は何ですか?

目で見て確認ができない分、記憶力がかなり優れていると思います。

 

8)ブラインドランナーとの信頼関係を築く上で重要な点は何ですか?

思いやりだと思います。ガイドランナーはあくまでもサポート。選手が主役ですので選手に対してのリスペクトなど重要だと思っています。